ホウカ人形の魔除け
どんな伝承か
ホウカは庶民的な人形で、昔はどの母親も子供の幸福を願って作った。赤い長方形の布の四隅を縫い合わせて手足を作り、綿を入れて胴を縫い、白い布で頭を作って目・鼻・口を書き入れ、後ろに黒い布を縫いつけて髪形とし、頭部を胴に縫い合わせる。できた小さな人形は、子供の初着や上着の襟首のところに縫い付けられた。病魔や変化魔性は人形の首の後ろから魅入ると信じられていたからである。ホウカは法化、這子、猿子とも呼ばれ、法によって病魔・魔性から子を守る化身の人形とされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)
『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。