男女のえし(ミナノエシ)
どんな伝承か
見沼周辺には、オミナエシでもオトコエシでもなく、黄色と白の花を同時に咲かせるミナノエシという草があり、次のように伝えられている。見沼近くに住む豪族の娘がある若者と恋におちいったが仲違いしてしまい、娘は仏門に入る決心をして家を出た。娘の小間使いは二人のよりを戻そうと努めたが、かえって自分がその若者と愛しあう仲になり、女の子が生まれた。小間使いは申し訳ないことをしたと姿を消し、やがて若者と豪族の娘は結ばれた。月の美しい晩、小間使いが女の子とともに月の世界へ帰ると言って旅立つのを見た村人がおり、出雲の神の使いであろうと評判したという。
原典より
見沼周辺には、オミナエシでもオトコエシでもなく、黄色と白の花が同時に咲くミナノエシという草がある。—— 浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史・自治体史(民俗))
『浦和市史 民俗編』第十章所収の伝説。埼玉県浦和市(現さいたま市)に伝わる口承を採録する。