鼻緒切れと茶柱の縁起
どんな伝承か
出がけに鼻緒が切れると縁起が悪く、旅先で悪いことがあるという。門出に草鞋の紐が切れれば災難があり、朝の外出で下駄の緒が切れるのも縁起が悪い。下駄の鼻緒が途中で切れると何か悪く、新しい下駄の割れた日もよくないと語られた。一方で茶柱が立つとその日は何か良いことがあり、縁起がよいという。履物の緒と茶柱という日常の小さな出来事を、その日の吉凶の兆しとして読む言い伝えである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。