強羅ホテル百万人目の米兵への大サービス
どんな伝承か
箱根の強羅ホテルに泊まった米兵ロイ・ブラウン軍曹は、たまたま駐留兵士の宿泊客として百万人目にあたったため、三日間あらゆるもてなしを受け、費用もすべて無料になった。著者は、切りのよいまとまった数字が出るとそれを記念したくなる心理は日本人に限らず欧米にもあるとし、新宿生活館の七千組目の結婚式や、帝国ホテルに三十三万三千三百三十三人目として泊まった米軍曹の歓迎会などとともに、ラッキーナンバーを祝う例として挙げている。
原典より
箱根の強羅(ごうら)ホテルに投宿した米兵ロイ・ブラウン軍曹は、たまたま駐留兵士投宿一〇〇万人めというので、三日間ありとあらゆるサービスをうけて、費用は全部無料。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。