三の字づくしの三つの集い
どんな伝承か
会津若松市では、市政財界の人々の発案で「三の字づくしの三つの集い」が催されたことがある。昭和三十三年三月三日、三十三人の参会者が三百三十円の会費で集まり、三杯酢をなめたり、三合三勺の雪見酒をくみかわしたという。実際にあった話で、参会者は次は昭和四十四年の四月四日に町の四つ角で会おうと約束して別れた。数字の三には伊号三十三潜水艦の沈没のような不吉な因縁話も多く語られるが、これは同じ三の字を吉として楽しんだ例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。