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演習の宿で寝床をゆする女

所在地福島県会津若松市
年代現代
登場廣野功恵、大塚、話者・体験者、同宿の少尉
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

秋季演習のときのことである。将校だったので、その土地のわりあい良い家に泊まることになり、将校二人と兵隊二人が医者の離れに通されて寝た。真ん中に寝た大塚少尉が、起きてくれと言う。訳を聞くと「そこは私の場所だから起きてくれ、と女が俺をゆするのだ」と言う。そんな馬鹿なことがあるものかと替わって寝ると、今度は自分が女にゆすられた。近くにいた准尉が、軍人が二人もいて夜中に幽霊など出るものかと言い、翌晩そこに寝てみたが、やはり出たという。宿の奥さんに尋ねると、「やっぱり出ましたか。娘が恋わずらいしてそこで自殺したのです」と言った。誰を泊めてもその場所には出るのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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