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金を拾って様子が変わった娘

所在地鹿児島県霧島市国分清水
年代約二十年前・近年
登場十五六の娘・二十歳の若い女
出典日本の憑きもの――俗信は今も生きている

どんな伝承か

国分市郊外の旧清水村では、ヤコに憑かれたという例を二つ聞いた。一人は十五、六歳の娘で、国分の町で金を拾ったのをきっかけに様子がおかしくなり、祈禱師には落とし主が憑けたのだろうと言われたが、二十年ほど前のことで詳しくは分からない。もう一人はごく最近の二十歳ほどの女性で、理由も知れず急に妙なことを口走り始め、ヤコのせいとされた。しかし聞けばもともと人と変わったところがあり、いとこにも同様の人がいたといい、著者は狐憑きの通例に当てはまるとみている。

原典より

一人はまだ十五、六くらいの娘で、国分の町で金を拾ったのが動機で妙になった。—— 日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年))

『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』は、石塚尊俊が昭和三十四年に著した研究書である。狐・犬神・蛇などの動物霊が人に憑くという俗信と、それを操るとされる家筋について、全国の伝承と近世以来の文書を集めて論じる。出雲・隠岐・豊後・土佐では筋の家の割合や縁組の偏りを調べ、憑きもの落としの行法や家の神とのつながりまでを七章で追っている。

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