相模の三マラに数える今泉の岐神
どんな伝承か
今泉の道祖神は岐神という。この岐神は相模の三マラといい、神奈川県内に三つしかなく、ほかは高座郡の上今泉と下今泉にあると語られる。塞の神の一月十四日には、あの石を立ててそこで祭りをする。秦野にはオカリヤを焼くところと焼かないところがあり、焼くところは男の塞の神様、焼かないのは女の塞の神様だと昔から言ってきたが、このあたりで焼くのはこの辺だけだという。昔、女の子ばかり生まれて婿取りになるので、それではいけない、男の子を村で生ませようと、あれを祀ったという話もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)
『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。