狐にまわされた話3
どんな伝承か
大塚の女性が語った話である。台の役場の者が酒を飲んだ帰りに、モヘイの畑へ入り込んでしまった。ところが畑は深くて深くて、どうしても外へ出られなくなってしまったのだという。狐にまわされたのだと語られている。大塚では狐狸の話が非常によく伝承されており、狐の出る場所としては泉へ行く途中の山中の幸田稲荷という名も聞かれ、長峰の十三塚から貝原塚へ行く途中で半田の医者がまわされたという話も採録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書の一冊である。大塚・板橋・塗戸・半田・薄倉・大徳・宮渕・佐沼などの集落で昭和五十九年から六十年に聞き取った昔話と伝説・世間話を、話者の集落・性別・生年と採話の日付を添えて、語りの言葉のままに収める。伝説・世間話は「土地のはなし」として集落ごとにまとめ、狐に化かされた話、塚の火の玉、沼の大蛇などを並べ、昔話には話型の番号を付す。