田沢の七不思議と栗殻不動
どんな伝承か
米沢市田沢には七つの不思議が語り伝えられている。弘法大師が通りかかったとき、小川で芋を洗っていた者が所望された芋を「石芋」だと偽って与えなかったため、その芋は本当に石のように固くなって食べられなくなったという。また大師に「急所が見えるぞ」と言われて口答えした家では、それ以来主人が男根をわずらうと伝える。錠をかけるとかえって泥棒に入られるので錠はかけない。雨が降っても雨だれは落ちず、あるいは音がしない。田んぼの田螺はどれも盲目で、ヒルは人の血を吸わない。祀っている不動さまは栗の殻なので栗殻不動と呼ぶという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))
『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。