法隆寺の七不思議
どんな伝承か
聖徳太子が建てたと伝わる斑鳩の法隆寺には、昔から奇怪な話が数多く伝わる。五重塔の九輪には空をにらむように四本の大きな鎌が据えられており、雷を除けるためと考えられている。金堂の東南の隅にある伏蔵の下には大量の金銀が隠されているといわれ、お家再興や寺内の権力争いの資金ではないかと推測される。塔頭の池に棲む蛙は太子の勉強を邪魔したため、みな片目にされたという。南大門前の鯛石は、豪雨で周りが水浸しになってもこれより上に水が来ないとされる。さらに東院には創建以来千三百年開いたことのない「開かずの門」があり、逆に一度も閉められたことのない「閉めずの門」もあるという。
原典より
聖徳太子が建立したといわれるこの寺は、昔から数えきれないほど奇怪な、そして不思議な話で満ちあふれている。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。