夢殿で金色の仏に学んだ聖徳太子
どんな伝承か
聖徳太子は法隆寺の夢殿にこもっていると、東の方から金色の仏がやって来て、書物の分からないところを教えてくれたと伝えられる。講者はこれを、偉人や宗教家が声や姿で教えを受けた憑霊の例の一つに数え、そうした話は事実としてありうると認める。そのうえで、太子が教えを受けた金色の人も、ソクラテスが聞いた忠告の声と同じく、太子自身の心の奥にあった考えが外に現れて幻となったものと説明できるとする。
原典より
また日本では聖徳太子が法隆寺の夢殿で、東方からくる金色の佛像に書物の疑義などを教へられてをつたといふことも、…—— 心霊学講義(変態心理学講義録)(小熊虎之助(述)・日本変態心理学会・心霊学・変態心理学) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊学講義(変態心理学講義録)(小熊虎之助(述)・日本変態心理学会・心霊学・変態心理学)
『心霊学講義(変態心理学講義録)』は、文学士小熊虎之助が述べ、東京の日本変態心理学会が出した心霊学の講義録である。心霊研究の態度と詐術の例から説き起こし、こっくりさんなどの自働現象、精神感応、交霊、透視と未来の予知、心霊物理現象、騒ぐ幽霊を、英国の心霊現象研究会の調査例や講者が盛岡で確かめた事例を引きながら心理学の立場から論じる。終章で長尾夫人や三田光一の念写を検討し、巻末に内外の参考書解説を付す。