四天王寺に伝わる七不思議
どんな伝承か
四天王寺の七不思議は、古書『蘆分舟』では南門の仁王の作者が知れないこと、その門の上を鳥が飛ばぬこと、五重塔の露盤が色を変えぬこと、境内の木が金堂の屋根より高くならぬこと、雨垂れが落ちても地が凹まぬこと、池の蛙が鳴かぬこと、亀井の水の七つを挙げる。落語「天王寺詣」では二股竹、猫の門の猫、龍の井、引導鉄、ぽんく石、亀井の水、西門の石鳥居を数える。ほかに三面大黒、梅ヶ枝の手水鉢、安産の石橋なども挙げられ、三水四石をもって七不思議とする説もあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。