四天王寺の未来記を読んだ楠木正成
どんな伝承か
聖徳太子は古くから先を見通す力を持つ人物と信じられ、『日本書紀』にもまだ起きていないことを知ったと記される。太子が残したとされる予言書は総称して未来記と呼ばれ、『平家物語』は平家の都落ちもそこに書かれていたと語る。『太平記』の巻六には、建武の新政が足利尊氏の離反で崩れたのち、楠木正成が四天王寺に伝わる未来記をひもとき、ふたたび天皇みずから政を執る世が来ると知ったという場面がある。もっとも江戸期の注釈書には、南朝の勝利を触れ回るために正成自身が偽の未来記を仕込んだのだという読み方がしばしば見える。
原典より
日本の予言者と言えば、忘れてはならない人物に厩戸皇子こと聖徳太子(574〜621?、現在の歴史学界では「厩戸王」と呼称されることも多い)がいる。—— オカルト「超」入門(原田実・原田実・オカルト検証) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
オカルト「超」入門(原田実・原田実・オカルト検証)
『オカルト「超」入門』は、原田実が著したオカルトの入門書である。UFOと宇宙人、心霊と死後生存、超能力と超心理学、UMA、超古代文明とオーパーツ、フォーティアン現象、超科学、予言、陰謀論を取り上げ、個々の事件の経緯をたどりながら、それが生まれた時代や社会の背景を読み解く。序文と九章、終章から成り、序文では著者自身の体験を語り、オカルトを信奉でも否定でもなく検証して教養とする立場を示す。