七羽の白鳥が舞い降りた七白山
どんな伝承か
一志郡白山町南出の白山比咩神社は、山田野・八対野・南出・川口・北家城に竹原・飯福田を加えて七白山と称された社の一つである。若宮八幡宮の社僧円珍上人の弟子、円乗坊珍徳上人の夢に加賀の白山大権現が現れ、社殿が焼けるので伊勢へ移りたいと告げた。上人が加賀へ赴いて七日参籠すると、笈のなかに七本の幣帛が立っていた。これを背負って帰る途中、家城の瀬戸が渕で休むと笈が揺れ動き、七羽の白鳥が飛び出した。上人はその舞い降りた地ごとに白山神社を建てたと伝わる。
原典より
当地の白山比咩神社は山田野・八対野・南出・川口・北家城の五ヶ所の他に、竹原・飯福田があり、俗に七白山と称した。—— 日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。