津市橋北中学の集団水死と亡霊
どんな伝承か
昭和三十年七月、三重県津市の海岸で水泳練習中だった橋北中学一年の女生徒三十六人が水死する事件が起きた。生存者の一人、梅川弘子さんは週刊誌『女性自身』の手記で当時の恐怖を語っている。友人が沖を指さして悲鳴をあげ、見ると次々と友人が波間に消えていく中、防空頭巾をかぶりモンペをはいた何十人もの女の一団が水面をひたひたと揺らしながら近づいてきた。逃げようとした弘子さんの足を強い力でつかまれ引きずり込まれ、意識が薄れる中でもその白い無表情な顔を見続けていたという。九人だけが助かり三十六人が水死した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の世界 ― 心霊科学入門(板谷樹・宮沢虎雄・1971年(昭和46年))
『霊魂の世界――心霊科学入門』は、板谷樹と宮沢虎雄が昭和四十六年に著した心霊科学の入門書である。古代の霊魂観や内外の幽霊の記録に始まり、ハイズビル事件と英米の心霊研究学会の創立、霊視・霊言などの精神的現象、物質化や心霊写真などの物理的現象、心霊治療、死と再生までを、日本心霊科学協会での実験や勝五郎再生の現地調査を交えて述べる。全十二章からなり、昭和四十二年に徳間書店から出た同題の本に筆を加え、同協会が自費出版したものである。