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山の神を勘当した男と疫病

所在地群馬県多野郡上野村大字乙父住居附
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異

どんな伝承か

住居附の中沢某は、山の神を勘当したことがある。山犬が猪を食べているところに行き合わせ、その猪を奪い取ったのが始まりだった。山犬は山の神の使いだったので、山の神は仕返しに彼の飼い犬を取り上げた。腹を立てた中沢某は、自分の地所にあった山の神を背負い出し、笠丸の出口へ移してしまった。その後、彼の身には不幸が続き、村には疫病が入りこんだ。やむなく山の神を元の場所へ迎え戻して祀り直し、いまもそこに立つ木を山の神の木と呼んでいる。

原典より

彼は怒って、己の地所内の山の神を背負い出して笠丸出口に移した。—— 群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異(群馬県民俗調査報告書 第2集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異(群馬県民俗調査報告書 第2集・群馬県民俗調査報告書)

『群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異』は、上野村で行われた民俗調査の報告のうち、聞書と俗信の部分を収めたものである。川和・住居附・野栗・奥名郷・勝山・野栗沢などで聞いた講、病気の呪い、雨乞い、禁忌と兆、山の神とオコジョ、オサキや狐つき、狐やむじなに化かされた話、一ツ目入道や山姥を、話者や部落名を添えて記す。上野勇の聞書と、昭和二十三年に東部の部落を調べた関口正の報告が入り、井田安雄の「乙父の民俗」は書き出しだけが載る。

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