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明かりをつけて走る無人の亡者船

所在地青森県むつ市脇野沢(弁天島)
年代伝承
登場田村麻呂、漁師、伝説の登場人物
出典脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承

どんな伝承か

亡者船とは、無人の船が明かりをつけて高速で走るもので、いわゆる幽霊船のことである。風のない雨の降る日に、杉の皮で編んだケラを着た人が船の上に立つ、これが亡者で、船の中に海水を入れるといって恐れられた。火玉や明かりのような不思議な現象も亡者といわれる。田村麻呂の後を追いかけた女が弁天島の対岸で死ぬと亡者船が出るようになり、藤原某という人が像を刻んで弁天島に祀ったところ出なくなったという。六十数年前、海で遭難した人の家で例会があった夜、二階を歩く音がし、話者の兄が戸を開けようとすると冷たい手が足に触れたと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承(脇野沢村(編)・脇野沢村史)

『脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承』は、下北半島の最西端にある脇野沢村の村史民俗編のうち、口承文芸を扱った第七章である。村で採集した一一七話の昔話の特色と語りの場・語り手、地名をめぐる伝説、人を化かすキツネや狐の嫁取り・仇討ちの世間話、夢の予兆をめぐる伝承、天候や豊漁・豊作の諺を収める。章を昔話、伝説と世間話、諺と言葉遊びの三節に分け、昔話には『日本昔話大成』の話型分類による対照表を付す。

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亡者船脇野沢キツネ・妖怪幽霊船ケラ

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