一晩中稲の中を深いと歩いた人
どんな伝承か
ひとりきりで、魂が抜けたようにふわふわした気分でいるときに、狐に化かされやすいものだと言われていた。そんな状態で化かされた人が、川の中へ入っているような気持ちになって「おお深い、おお深い」と言いながら、ひと晩じゅう田んぼの稲の間を歩き回っていたことがあったという。
原典より
そんな状態でいて狐に化かされて川の中へ入っているような気持ちで、「おお深い、おお深い」と言いながら、一晩中田んぼの稲の中を歩いていた人がいた。—— 草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)
『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市史民俗編のうち「二 伝説」の章である。地名起源・塚・神々・地蔵・薬師・観音・その他の神仏・旅の僧・動物と妖怪の九節で、柿木や青柳の地名の由来、毛長神社の御神体、疣地蔵や火あぶり地蔵、雨乞いの龍、むじな大尽などを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の伝えによって記す。第十節「世間話」は狐・むじな・狸・雷獣の聞き書きを集め、話ごとに町名と話者の頭文字・生年を添える。