煙草で狐を離した北谷町帰りの大工
どんな伝承か
ある家に出入りしていた大工が狐にだまされたという話。その大工が北谷町の仕事を終えて帰る途中のことである。日が暮れて先を急いでいたのに、いくら歩いても同じところをぐるぐる回っているのに気がついた。これは狐にだまされたなと思った大工は、こういうときは気持ちを落ち着けるのが何よりだと聞いていたので、その場に腰を下ろして煙草に火をつけた。ゆっくり一服しているうちに狐は離れていったらしく、帰る方角がはっきり分かるようになって、無事に家までたどり着くことができたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史・自治体史(民俗))
『草加市史 民俗編』所収の伝説。埼玉県草加市に伝わる地名・塚・神社・地蔵・狐狸の伝説を採録する。