提灯をつけた狐の列に魚を取られる
どんな伝承か
遊馬町に伝わる話。尻尾の長い狐が、二十匹も三十匹も提灯をつけて、ぞろぞろと列をなして歩いていくのを見た人がいた。その珍しい眺めに見入っているあいだに、手に提げていた魚をそっくり取られてしまったのだという。このあたりでは、夜に狐が連れ立って通ると提灯の灯が並んで見えるといい、それを狐の嫁入りとも狐の嫁取りとも呼んできた。魚を持って夜道を行く者が狙われるという言い方も、あわせて残っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史・自治体史(民俗))
『草加市史 民俗編』所収の伝説。埼玉県草加市に伝わる地名・塚・神社・地蔵・狐狸の伝説を採録する。