天狗が休んだ枝を持つ水万さんの松
どんな伝承か
九之坪の字山にある屋敷地には、樹齢三百年、幹回りが三メートルほどもある松が立っている。その幹の中ほどから東へ一本の枝が伸びており、この枝だけは葉が五センチほどと短く、黒々と密に茂っている。むかし天狗がここで休んだために、その枝だけが変わった姿になったのだと語り伝えられ、屋号をとって水万さんの天狗の松、あるいは水万さんの大松と呼ばれている。
原典より
字山の宅地に、樹齢三○○年、周囲が約三メートルもある松が立つ。—— 西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)
『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町が編んだ町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節を大字ごとの十九項に分けて並べ、五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。