男児七人あれば一人は寺へ
どんな伝承か
第三章「縁起、言い習わし集」の禁忌のうち、数に関するものとして「男の子が七人あれば一人はお寺様にする」が青森県の都市部から報告されている。同じ項には、九の付いた丑の日に餅をつかない(秋田)、漬物を三切れつけると身を切る(奈良・石川)、贈り物に偶数を嫌う(静岡)、四・九の数を嫌う(鳥取)などが並び、特定の数そのものを吉凶と結びつける言い習わしが各地から集められている。七という数が家の子の身の振り方まで決めていたことになる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。