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星になったと伝わる西春法師の入定

所在地千葉県南房総市上塚(入定塚)
年代伝承(口承)
登場西春、本橋与惣左衛門、入定した法師、止宿先の家主
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

西春法師は安房の白浜の青木に生まれ、十六のころは土地で漁に出ていた。この少年漁夫には並外れた力が備わっており、時には空を飛び、海の上を歩いて仲間を驚かせたという。十九で仏門に入って西春と号し、諸国を巡る雲水となった。数年の修行を終えて帰ると、横溝の上塚にある本橋与惣左衛門の家に止宿して木食の行に入り、三百日を満じたのち、あらかじめ用意させた土中の石室へ入って禅定に沈んだ。鉦の音が絶えたら三年後に掘り出してほしいと言い残したが、村人は塚に触れるのを恐れて放置した。そのため魂は天へ昇って星になったといい、二月の沖に光るその星を布良星と呼ぶという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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