浦島三十二代目を名のる箱浦の大西翁
どんな伝承か
浦島太郎の故郷を名のる土地は、風土記に記された丹後の筒井村だけではない。香川県三豊郡詫間町の箱浦で雑貨商を営む大西友吉翁は、浦島太郎から数えて三十二代目の子孫だと称し、浦島が生まれたのはこの箱浦だと説いていた。観光の案内をあれこれ詰めこんだ玉手箱を小脇に抱えていたという。
原典より
いろいろな観光プランを入れてある玉手箱を小脇にかかえた浦島太郎三十二代目の子孫という大西友吉翁は四国の香川県三豊郡詫間町箱浦の雑貨商。—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)
『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。