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高麗島の石の地蔵を祀る久賀島の蕨

所在地長崎県五島市蕨町
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本人物語5――秘められた世界

どんな伝承か

高麗島には、霊験あらたかな石の地蔵があった。ある夜その地蔵が信心深い人々の夢に立ち、自分の顔が赤くなったら大難の前触れだから早く逃げよと告げた。ところがお告げを嘲る者がいて、ふざけて絵具で地蔵の顔を赤く塗ってしまった。それを見た人々は津波が来ると信じて逃げ出し、笑って残った者は、島ごと一朝にして海の底に沈み溺れ死んだという。この伝説の中心となる石の地蔵が、いまは五島の久賀島にある蕨という部落で大切に祀られていると伝えられている。

原典より

さらにほど近い久賀島の蕨という部落には、この問題の石の地蔵がかしずき祭られている。—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)

『日本人物語5――秘められた世界』は、暮らしの奥に秘められた信仰や伝承を扱った全集『日本人物語』の一巻である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使いと犬神落とし、生霊、隠れキリシタンや隠し念仏などを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。

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