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諏訪湖の氷を裂いて走る神渡り

所在地長野県(諏訪湖)
年代伝承・近世〜現代
登場伝承者
出典日本人物語5――秘められた世界

どんな伝承か

毎年決まって現れて人を驚かす自然現象が、信仰と結び付いた例として、長野県諏訪湖の神渡りがよく知られている。冬に湖が氷で覆われて四、五日たつと、諏訪神社の上社の方角から下社の方角へ向かって、一夜のうちに五尺ほどの裂け目が走り、氷が白く盛り上がる。これを神渡りと呼び、これが済まないうちは人が氷の上を渡れないので神先ともいった。神渡りの後は安心して通れるようになり、昔はその裂け目の場所によってその年の作柄の良し悪しを占ったという。

原典より

これは冬になって湖上に氷が張りつめて四、五日後に諏訪神社の上社の方から下社のほうへ向かって、一夜で五尺ばかりキレツを生じ真白に持ち上がる。—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)

『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。

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