豊凶を占う小白山の白山神社
どんな伝承か
嶺北忠霊塔の建つ旧陸軍墓地から南西の山上に白山神社が鎮座し、小白山とも称された。参道は今も西側から登り、鳥居も西を向く。養老二年、泰澄大師が長泉寺に三十六坊を開いたとき、この山頂へ白山権現を安置したのが起こりとされる。神明神社には長久元年四月の勧請を記し、大工藤原秀信の名を刻んだ板が伝わる。毎年二月十四日はオライシの日で、村人は未明から参詣しておみくじを引き、その年の作柄の豊凶を占って豊作を祈る。境内にはかつて神木の桜があり、平家追討のため水落に陣を置いた木曾義仲がこれを賞して句に詠んだとも伝わる。
原典より
嶺北忠霊塔のある旧陸軍墓地の南西の山上に白山神社があり、「小白山」とも称した。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。