大火に焼け残った妙好庵の本尊の軸
どんな伝承か
鯖江市下河端町の妙好庵は、文政二年三月に建てられた日蓮宗平等会寺の末寺で、ここに「焼け残り御本尊」と呼ばれる掛け軸が伝わっている。この軸は昔、講中が持ち回りにしていたという。正徳三年二月二日、当番であった伝六の家が大火に見舞われたが、不思議にもこの軸物の一遍首題の部分だけが焼け残った。それ以来「焼け残り本尊」と呼ばれるようになり、毎年六月十九日には御開帳の法要が営まれている。
原典より
妙好庵は文政二年三月 (一二九年)に建てられた日蓮宗平等会寺の末寺であるが、ここに、「焼け残り御本尊」と呼ばれている掛け軸がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。