朝倉氏が帰依した釈導寺と馬とどめ
どんな伝承か
椿坂町の山の頂には、かつて釈導寺という真言宗の大きな寺があり、一乗谷の朝倉氏の帰依を受けて七堂伽藍をそろえ、大いに栄えたという。しかし織田信長の軍勢が朝倉氏を攻めたときに焼き払われた。跡地には近年まで瓦や礎石、庭石が見られたが、いまは庭石がわずかに往時をしのばせるだけである。参道には馬とどめと呼ばれる場所があり、馬の手綱をつないだ跡の残る木が近年まで立っていた。その下の岩には馬の蹄の形をした穴があり、こちらはいまも残っている。
原典より
昔、当区の山頂に釈導寺という真言宗の大寺があった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。