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移転を拒んで雷を呼んだ天神さま

所在地福井県鯖江市南井町天神
年代伝承
登場語り手、伝承者
出典鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

鯖江市南井町の五字天神という地籍に小さな祠があり、中に石で作った神像がまつられていた。その姿が天神さまに似ていたので、村人は天神さまと呼んでいた。明治二十年ごろ、この境内にあった二本の大木を切り倒し、その材木で大野部落の春日神社境内に四つ屋根の小学校の校舎を建てたという。ある年、この祠を移転しようと大勢の村人が集まったところ、晴天だった空がにわかにかき曇り、大雷が鳴った。村人は神の怒りと恐れて移転を中止したが、それほどの雷でも落雷はなかった。のちに神官の祈祷を経て片上神社の境内へ移され、この神が鎮座するうちは南井に落雷はないと信じられた。

原典より

南井地籍五字天神に小さな祠があった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)

『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。

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