神輿が避けた深江のさらし場
どんな伝承か
深江町の南のほうに、昔さらし場があったと伝えられる。祭りの神輿がその前を通ると必ず不吉なことが起こるといわれ、長いあいだ神輿はそこを避けて回っていた。ところがある年、担ぎ手が酒の勢いにまかせて、とうとうその前を通り抜けてしまった。すると翌日、本祭りの当日は激しい暴風雨に見舞われ、祭りどころではなくなってしまったという。
原典より
昔、深江町の南方にさらし場があったといわれる。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。