開祖ナオの死と神火を継ぐ火継の神事
どんな伝承か
一九一八年十一月六日、大本教開祖の出口ナオは老衰で八十三歳の生涯を閉じた。世を去ると深夜ただちに昇天奉告祭が執行され、柩は天王平に移された。一カ月後に盛大な神葬が営まれ、続いて霊前に灯され続けていた神火を受けて、教主出口王仁三郎と夫人すみに道統継承の火継の神事が行なわれた。天王平には開祖の奥都城として石で覆った墳丘が築かれ、翌年二月には奥都城の右後方にワカヒメギミノミコトを祀る稚姫神社が創建された。ナオはかねて女の御世継すなわち女系相続を定めていた。
原典より
一カ月後、盛大な神葬が営まれ、つづいて霊前に灯されつづけていた神火をうけて、教主・出口王仁三郎と夫人すみに道統継承の「火継の神事」が行なわれた。—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))
『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。