島の主の大蛸が沈めた釣鐘
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どんな伝承か
昔、江差のどこにも釣鐘が無かった頃のことである。初めて正覚院へ、上方から弁財天船に釣鐘を積んで運んで来た。ところが島から港へ入ろうとしたとき、どうしても船が動かなくなった。船人たちは、きっとこれは釣鐘のわざだと言って、早速釣鐘を海中へ投じてしまった。すると船はたちまち動きだし、無事に入港することができた。しかしこの原因は島の主のせいであったという。その主は巨大な蛸で、ふと釣鐘が欲しくなったので船足を止めてしまったのである。その蛸は今でも釣鐘をかぶり、島を七巻半も巻くことがあり、海上が凪いだ日には釣鐘の竜頭が見えるとさえ噂されている。
原典より
○伝承地 北海道江差地方昔、江差の何処にも釣鐘が無かった頃の事である。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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江差町の伝承
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