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地獄に通じる突哨山の洞窟

所在地北海道上川郡比布町(突哨山)
年代伝承(口承)
登場狩の二老人
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

比布と東鷹栖の境にある石灰山はもと突哨山と呼ばれ、鐘乳洞があって名所になっている。昔、二人の老人がこの付近へ狩に来ると、一匹のテンが洞窟へ入ってすぐ飛び出し、続いて弓を持った男が現れてあわてて穴へ戻った。不思議に思った二人が後を追って入ると、冷たい風が吹き、穴は次第に狭まり、はって進むうちに明るく広い場所へ出た。そこは見たこともない部落で人々が働いていたが、老人の姿はなく、化け物が来たと思われたのか魔よけのいぶしを始められた。煙にむせんで逃げると、着物の裾に小人が幾人もぶら下がっていた。帰った一人はまもなく死に、以来この穴は地獄に通じると語り伝えられた。

原典より

比布と東鷹栖との村境になっている石灰山はもと突哨山と呼び、アイヌ名のヅッショから出ている。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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