悪い路の口と呼ばれた洞窟
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どんな伝承か
ビブ、今の比布の山にオンコが茂って昼も薄暗い所がありその茂みの中に深くて底の知れない大きな洞窟があった。暗い底から時々悪臭の風が吹き出すので、人々はこの穴をウエンパロ、すなわち悪い路の口と呼んで近づくのを恐れていた。昔、二人の上川アイヌがこの穴を探ってみようと入って行くと、穴は次第に狭くなって這うほどになり、やがて急に明るく広い所に出た。喜んで進むと道が二股に分かれたので二人は別れた。一方は広い野原を抜けて海に出、死体を積んだ舟と多くの犬に吠えつかれる。追い払っていると上空から死魂早いなァという声がした。腹を立てて急ぎ引き返すと、別れたもう一人も同じ目に遭っていた。以来この穴に入る者はいない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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比布町の伝承
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