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言い違えてユーカルの名人となる男

所在地北海道勇払郡むかわ町(タプコプ)
年代伝承(口承)
登場ユーカルの名人となる男
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

鵡川の支流である穂別川の水源に、タプコプすなわち丸山と呼ぶ切り立った小山があり、その頂はシノツ・ミンタル、舞い遊ぶ庭といって、神々が集まって歌い踊る場所と伝えられていた。ある男がそこへ登ってみると木のない広場で、寝そべっているうちに夜になり、恐ろしい音とともに神々が天から降りて賑やかに歌い踊りはじめた。男が闇の中でじっとしていると、夜明け近く、美しい顔がほしいか、醜い顔か、雄弁かと問う声がした。美しい顔と答えるつもりが、うっかり本当のユーカルがほしいと言ってしまう。夜が明けると拍子を取る棒レプニが置かれており、男はそれから名高いユーカルの名手になったという。

原典より

○伝承地 北海道日高穂別川鵡川の支流、穂別川の水源に「タプコプ」(丸山)と云って、切り立った一つの小山があり、その頂は、「シノツ・ミンタル」(舞い遊び庭)と云って、昔からそこは神々が集って踊ったり歌ったりする場所だと云い…—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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