天の柳の葉から生まれたシシャモ
どんな伝承か
天上にも吾々の住む島と同じような島があり、そこには川べりに柳の木ばかりが生える、ススランベツという大きな川が流れていた。あるとき、その柳の葉が一枚、地上の鵡川の上へひらひらと舞い落ちた。天国の木の葉が地に散ったまま腐ってしまうのは可哀そうだというので、神が木の葉に命を与え、シュシュハム(柳の葉)という魚に変えた。そのため毎年、木の葉の散る頃になると、この川にシシャモがのぼってくるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。