折居婆さんと鰊の群来
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
昔、江差の津花に折居婆さんという老女が独りで暮らし、毎日三柱の神を拝み、天候を言い当てては里人に告げていたので神のように敬われた。あるとき江差の海から魚が消え、子供たちが働きに出て遊びに来なくなった。婆さんは神棚に灯明をあげて祈り、その夜、鷗島の方に紫の火が燃えるのを見て島へ渡ると、岩上の老神から瓶子を授けられ、潔斎して海へ投ぜよと教えられた。教えのとおり中歌の浜辺で海へ水を注ぐと、銀鱗を閃かせた魚の大群が押し寄せ、里人は山のような大漁を得た。礼に行くと婆さんの姿は消えており、人々は残された三柱の神像を祠に祀った。これが姥神で、婆さんは別に折居社に祀られたと伝わる。
原典より
昔江差町の津花の地に名を折居婆さんと呼ぶ神の化身の如き老女が一人ぼっちで暮してゐた。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
種別から探す
江差町の伝承
広告枠(AdSense)