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福来口の鐘乳洞に住んだ機織の姫

所在地新潟県糸魚川市(福来口)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

青海町の黒姫山の東麓には、福来口と呼ばれる大きな鐘乳洞が口を開けている。昔ここに奴奈川姫が住み、機を織っては洞から流れ出る川で布をさらしたので、その川を布川と呼ぶようになったという。洞から二里ほど離れた船庭の池は姫が舟遊びをした所と伝え、今井村今村との境にある東姥が懐・西姥が懐は、姫を育てた乳母が住んだ地だとされる。山頂には姫を祀る石祠があり、四月二十四日の祭には大勢が登るが、不浄な物を身につけた者は登れないという。麓の田海には、その石祠の拝殿にあたる山添社があり、日照りや長雨のときに祈願した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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