沖に沈んだ七島と乳母様の不動
どんな伝承か
昔はこの居田浜のあたりから、東は直江津の沖、西は茶屋ヶ原・名立・筒石の沖合まで、七つ、あるいは十二ともいう小島があり、居田浜の海岸も渚が遠く広やかであったという。七島の中には焼島という噴火の島もあった。今の善光寺浜の沖合で海中に常に炎を噴き、焼島という漁場の字名が残るのがその跡だとされる。また茶屋ヶ原の不動堂の神体は祭神を奴奈川姫の命といい、島々に祀られていたのが島の壊れたのち渚へ打ち寄せられたものを今も祀るので、後世まで産子の守り神として尊ばれるという。この不動は高田あたりから東京までは不動と呼び、名立谷から越中・加賀のあたりまでは乳母様と呼んで参詣するそうである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。