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岩穴の苦行が湧かせた湯宿の湯

所在地群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉
年代伝承(口承)
登場弘須法師、湯宿温泉を開いたと伝わる僧
出典日本伝説大系 第4巻

どんな伝承か

湯宿温泉を開いたのは弘須大師だという。むかし須川村に弘須法師という僧があり、岩穴に長く籠って大乗妙典を読誦し続けていた。文徳天皇の御代、仁寿二年二月八日から七日の断食をして読誦をはじめたところ、満願の夜半、八十あまりの老僧が現れ、長年の苦行の験にさまざまな湯薬を与えようと告げて消えた。弘須はこれを薬師如来の告げと悟り、空を三度拝んだ。夜明けに岩穴を出て北と西を伏し拝むと、一丈あまりの火柱が立ち、たちまち温泉となったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。

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