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岩窟に果てた八束脛の祟り

所在地群馬県利根郡みなかみ町(八束脛明神)
年代伝承(口承)
登場阿部貞道、八束脛、伝承上の人物、伝承上の舎人
出典日本伝説大系 第4巻

どんな伝承か

正長元年、阿部貞道は都へ上って内裏の大番役を勤めたという。尾瀬氏には比類ない早馬と、脛の長さが八束もある大男の舎人がいて、八束脛と呼ばれていた。貞道はこの馬に八束脛を従え、卯の刻に上州を発って辰の刻には京へ着いたと伝わる。ところが昼寝する八束脛の脇に鳶の羽のようなものを見つけて抜き取ってから、八束脛は速く走れなくなり、馬の足も進まなくなった。大番役を怠った尾瀬氏は勅勘を受け、永享十二年に城を落とされる。親子は利根川のほとりへ落ち、後閑村の岩窟に籠って果てた。里人は祟りを恐れ、社を建てて八束脛明神として祀ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。

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