虫が峰の山頂に建てた観音堂
どんな伝承か
鹿島郡中島町にある藤津比古神社は重要文化財に指定されているが、その西方三キロほどの地に、標高二九五・九メートルの虫が峰が横たわっている。平家討伐を謀って鬼界が島へ流されたと伝わる俊寛僧都が、この山の頂に観音堂を建立したと伝えられ、その堂は能登三十三観音の二十四番札所として知られてきた。今もその小さな祠が山上に残っているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。