後瀬山の麓の洞と比丘尼の重宝
どんな伝承か
『笈埃随筆』は、万葉集や枕草子に詠まれた後瀬山を引いたうえで、その麓に八百比丘尼の洞があると記す。空印寺という寺に社があり、八百比丘尼の尊像は常に戸帳を開いていて、花の帽子をかぶり手に玉と蓮花のようなものを持つ座像であるという。社家には比丘尼が持っていた鏡、正宗作の鉾太刀、駒角、天狗爪などの重宝が伝わる。父は秦道満といい、初めは千代姫と呼ばれ、いまは八百姫明神として崇められていると記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。