淡路へひとまたぎした大男の足跡
どんな伝承か
背丈が二十丈あまりもある大男がいて、日本中を見て回ろうと思い立ち、金沢や富山、京都などをめぐったのち播磨へやって来た。海の向こうに浮かぶ淡路島を見て、良い島だから行ってみようと、ひとまたぎで海を越えて渡ったという。歩幅は七、八里もあったと伝えられる。そのときの足跡は、安乎すなわち洲本市中川原町と、塔下すなわち五色町鮎原との境あたりに残っていたというが、淡路へ渡った大男がその後どこへ行ったのかは誰も知らない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。