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伊佐々王が掘ったという鹿ヶ壷

所在地兵庫県姫路市(鹿ヶ壷)
年代伝承(口承)
登場安志山の奥にいたという神鹿
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

鹿ヶ壷は安志山の奥、関村にある。山崎より四里ほど北、村より北の谷にある希代の岩穴で、大盤石の中に穴があり、そのほか大小十三の穴がある。大壷は深さが知れないという。『峰相記』によれば、昔、安志山の奥に伊佐々王という長さ二丈余りの神鹿がいた。二つの角に七つの草が生え、身には苔が生じ、眼の光は日月のようであった。数千の鹿を従えて鳥獣を殺し、人にも害を及ぼしたので、勅使が下されて国中の武士を催し、ついに追い殺したという。その大鹿が荒れ回って掘り穿った跡が滝壺となり、それゆえ鹿ヶ壷と名づけたと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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