錦旗をまねた門前村の仮装行列
どんな伝承か
慶応四年(一八六八)四月ごろ、播磨・宍粟郡の門前村でも「ええじゃないか」の踊りが起こり、村人たちは錦の御旗を象った幟を立てて、鎮撫総督の仮装行列をした。これは御一新を喜ぶ村人たちの意志表示であったが、この騒ぎのために大庄屋や年寄は「差控」や「御叱り」の処分を受けたという。
原典より
また、同郡の門前村にも踊りがあり、そのとき「錦ノ旗ノ真似」、つまり錦旗を形どった幟を立てて、鎮撫総督の仮装行列をしたのである。—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔)
『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。