片眼の神を憚る西河内の孟宗竹
どんな伝承か
西河内には孟宗竹が少ない。鍋ヶ森さんが山の神を訪ねようとして孟宗藪を通ったとき、筍につまずいて運悪く眼を突き、片眼になられたという。それゆえ西河内で孟宗竹を植えると不時(不慮の災難)が入り、貧乏するといわれる。ただし五月十三日は例祭で忙しく神様もお気づきにならないから、植えるならこの日がよいという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。