唐の火を消した漢陽寺の消災石
どんな伝承か
鹿野町の漢陽寺の境内には、消災石と呼ばれる石がある。この寺を開いた用堂明禅師がある夜、小僧を起こして庭の石を指し、「唐の金山寺が焼けている、この石に水を掛けよ」と命じた。小僧はいぶかりながらも言われたとおりに水を掛けたという。それから三年の後、唐の金山寺から便りが届き、火事のおりの助けに感謝すると記されていたと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。